聴覚障害者のかたの生の声
- 2009/11/13 21:34 JST
PC-Talker講習会に参加した時に出会った聴覚障害者のかたに、インターネットを利用していて不便な事はないか尋ねてみました。
初め手話通訳されているかたに話しかけたのですが「直接話してください。同時通訳しますので」と言われたのですぐにお話をお伺いする事が出来ました。
早速質問なのですが「インターネットをしていて何か不便に思った事はありませんか?」とお伺いすると 「お問い合わせのページで電話番号しか載っていないページが多く、連絡の手段がない事が一番困るんです」とおっしゃってました。
ここで一度考えてみて下さい。なぜ電話番号だけしか記載されていないと困られるのかを。
では、どんな情報が載っていれば困られないのでしょうか?
それは、FAX番号です。FAX番号が載っていれば不便な思いをされずに問い合わせをする事が出来るのです。
テレビのプレゼント応募やお問い合わせの連絡先は、大抵メールかFAXと言われており、私自身「今の通信機器の状況を考えると、メールがあればそれでことがたりるんじゃないのかなぁ?FAXって使う人あんまりいないんじゃないかなぁ」なんて思ってました。
今回お話を聞く事が出来なければ、私はFAXが必要だという事に気づかず過ごしていたでしょう。
では、問い合わせフォームはどうなのでしょうか?これは、個人差があるようなのですが、選択或いはチェックするだけになっていれば使いやすいそうで、文章を入力しなくはていけない箇所があると問い合わせるのが億劫になってしまうそうです。ここで私の中で「なぜ文章を入力する箇所があると億劫になられるのか?」という疑問が出てきたのですが、続けて「メールでの問い合わせはどうですか?」とお聞きしたところ、「人それぞれではあるのですが、手話でコミュニケーションを取っている人は、自分が伝えたい事を文章に変え難いので、メールで問い合わせをしても相手に通じなかったりするんです」という答えが帰って来て、先ほど疑問に思ってた事を理解する事が出来ました。
「他にこういう風になってたらいいのにと思う事はありませんか?」とお聞きしたところ「目で見てわかるようにアイコンや画像を使ってあるとイメージしやすく理解しやすい」との事でした。後、初めに見たページには左にメニューがあったのに別のページに移動するとそのメニューがなくなっていると不便を感じられるそうです。 その事を聞き、サイトで一貫したメニューにする事が大事だと改めて実感しました。
今回、聴覚障害者のかたの貴重なご意見を聞けて、今まで知らなかった事を教えていただく事が出来ました。
この貴重なご意見をこれから反映していけるようにしたいと強く思いました。