本文へ


第2回 D2D アクセシビリティ勉強会で短く熱く語ったり長く縛ったり。

  • 2014/10/06 22:55 JST

2014年9月27日土曜日の14時30分から開催された第2回 D2D アクセシビリティ勉強会 で15分ほど「第1回の復習と補足」のお話しさせていただきました。私の話は前座的なもので、今回のメインは、@SawadaStdDesignさんからのお話しになります。

私が話した内容について

勉強会の一番初めに私から第1回でどういったお話をさせていただいたかを皆さんに紹介し、補足として第一回で私が作った資料に誤認されるような表現があった事をお詫びした上で、どこをどのように修正したかを【重要】第1回 D2D アクセシビリティ勉強会の資料を読んで誤解しないようお願いします。を見ていただきながら誤認の無いように改めて説明させていただきました。

復習の話の中で「普段PCを使って情報を得るのに何不自由なく情報を得ている人が情報を得られない時」というのはどんな時でしょう?という質問を第一回でしたのですがその一例として「マウスが壊れた時」というのを紹介しました。そのマウスが壊れた時を実体験をされたかたがどのように感じたり思ったりしたかを語り、皆さんにも実体験していただこうと「今、皆さんのマウスは壊れてしまいました。これから勉強会が終わるまでキーボード操作のみで操作してください。」と言い、また「キーボード操作のみで操作してみて気づいた事、思った事、感じた事を最後に発表してもらいたいのですが、時間の都合上その時間が取れない可能性が高いのでTwitterで呟いてください。」とお願いしました。

キーボード操作のみで参加者の皆さんが思った事や感じた事について

キーボード操作のみで操作をするとプレゼンする側も普段より時間がかかりました(汗)

途中何回か@SawadaStdDesignさんから「ちょっとだけ使っていいですか?」と聞かれたのですが「ダメです!」と言い切り、参加者のかたからも同じ事を聞かれたのですが同じように断りました。といいますのも、普段キーボード操作のみでしか操作出来ないかたは、ちょっとだけマウスを使うなんて事出来ません。ですから皆さんには少しでも同じ環境を体験していただき、自分の体で体感し実感して欲しかったからなのです。その体験通してアクセシビリティを自分事のように捉え「キーボードのみで操作出来る様に実装しなければいけない」という事を実感してもらえれば実務でもそういう意識を持っていただけるのではないかという想いで厳しく言わせていただきました。

勉強会の最後に少しだけ時間を取り、3名のかたに(この時グループ分けしていたので3グループから1名ずつ)キーボード操作のみで操作してみて思った事を発表してもらいました。その中の1つで「「?」を押すとTwitterやFacebook等でショートカットキーのヘルプが見れます。」と発表いただきました。私もこの事を知らなかったので「なるほど。?キーか!これはためになる情報だから参加者の皆さんと情報共有できて良かった」と思いました。

そして、皆さんがキーボード操作のみで操作してみて思った事などをツイートしてくださった事をまとめたページがこちらになります。この情報は貴重なものになると思い皆さんで共有出来るようにしました。

勉強会が終わってから参加者のかたに「ツイートしたかったけど、キーボード縛りがあったから呟けなかった。」という意見をもらいました。思った事を呟いて欲しかったので呟いてもらえなかったのは残念に思ったのですが、たぶんそのかたと同じように普段即座に出来る事が出来なかったという参加者のかたが他にもいらしたと思います。マウスが使えないもどかしさやイライラ感を持つ事で「そうか。キーボード操作のみで操作するのはこんなに大変で時間がかかるんだ。キーボードのみで操作出来る様に実装しなきゃいけないなあ。」という気持ちになってもらえたらという理想の元に「普段何事もなく出来ている事が出来なかったという経験を通して感じてもらえたものがあっただろう。その思いを忘れないで欲しい。そして、実務の時にその思いを思い出してほしい」と思いました。

もちろん、キーボード操作に慣れているかどうかという事に左右される事になるのは分かってます。普段キーボード操作のみで操作されているかたは、操作に慣れているから早く操作できるだろうし、ショートカットキーも慣れていない人よりご存じだから、今回操作出来ないと思われた事も操作する方法があるかもしれません。どうしたら意図する操作が出来るかを参加者の皆さんは自分達で考えたり、検索して調べたり、操作方法を知っているかたが知らない人に教えたりしてキーボード操作されている光景を見て「私がこういう風に学んでいただきたい」と思っていた以上に積極的に自ら行動していただけてとても嬉しく思ったと共に私自身勉強になりました。

まとめ

メインの内容は、参加者の皆さんがアクセシビリティの基本を理解し、自分一人でWCAG2.0の解説書やWCAG2.0実装方法を見つける事が出来る様になるのを目標に、@SawadaStdDesign さんからのJIS X 8341-3:2010の概要についてやWCAG2.0解説書・WCAG2.0実装方法集についてのお話しをしていただきました。お話しも資料もとても分かりやすく、難しいけれどここをクリアしないと前にはなかなか進んでいけないという部分を参加者の皆さんに少しでも理解していただけたのではないかと思ってます。また、お話しを聞くだけでなく最後には3グループに分かれ、@SawadaStdDesign さんから出されたお題の答えを探してもらうという実践的な事も参加者の皆さんにしていただいたので、より目標を達成しやすかったのではないかと思ってます。

今回の勉強会で使用された@SawadaStdDesign さんの資料はこちらになります。また、@yotigoryさんのまとめ記事「第2回 D2D アクセシビリティ勉強会振り返り」はこちらです。どちらも目を通りして貰えると参加出来なかった方も非常に勉強になると思うので、ぜひ読んでもらいたいです!今まで持っていた「アクセシビリティ=難しい」というイメージが変わりますよ。

次回の内容は

勉強会終わりの懇親会から「次回の内容についてどうするか」についての議論が始まり、話は終わらず2次会で熱く語り合い、終電ぎりぎりまで話し合いましたが、結論は出ず終わったので、これからどういう内容にしていくかはまた議論して誰にとっても良い内容になるよう考えていきたいと思ってます。