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Re:Re: 公的機関Web担当者のためのアクセシビリティセミナーin大阪 ~JIS X 8341-3:2010 対応のすすめかた~に参加してきました。

  • 2013年September 2日(Mon) 13:59 JST

kazuhitoさんが、私が書いた「公的機関Web担当者のためのアクセシビリティセミナーin大阪 ~JIS X 8341-3:2010 対応のすすめかた~に参加してきました。」の記事で疑問を投げかけていた件について、ウェブアクセシビリティ基盤委員会の委員会を代表してではなく、あくまで個人的な考えとして回答記事「Re: 公的機関Web担当者のためのアクセシビリティセミナーin大阪 ~JIS X 8341-3:2010 対応のすすめかた~に参加してきました。 | 覚え書き | @kazuhito」を書いていただきました。 私が記事を書いてすぐにご返答頂けた事、心より感謝しております。ありがとうございました。

ご返答いただいた内容の中で自分の中でひっかかる事がありましたので、その点を含め 再度ここに書かせていただきます。

あくまで例えですが「JIS X 8341-3:2010」達成等級AAに準拠している2つサイトがあり、1つのサイトは上記の実装を2つのみ実装しており、もう1つのサイトは6つすべて実装していたとします。そうすると後者のサイトの方がアクセシブルになり、同じ達成等級AAに準拠しているサイトでアクセシビリティの高低さが出てしまうのです。

同じ達成等級AAに準拠しているサイトであっても、アクセシブルの度合いに差があるのは、ごく自然なことであると思います。AAに準拠したかどうかというのは、あくまでもひとつの基準、目安でしかありませんから、AA準拠しているサイトの中でも、限りなくA準拠に近いサイトとか、逆に良く出来ていてAAA準拠(は不可能困難ですが)に近いサイトは、普通にあり得るでしょう。実際、AAに準拠しつつ、AAAの一部項目への対応を謳っているサイトはありますよね(例:東京都福祉保健局原子力安全機構)。

AAに準拠しつつ、AAAの一部項目への対応を謳っているサイトがあるのはもちろん存じておりますし、その場合は、AAに準拠しつつ、 一部(項目は数も含めまったく同じもの)のAAAに準拠している2つのサイト間でのアクセシビリティの高低差も含めて問いかけておりました。 同じ達成等級AAに準拠しているサイトであっても、アクセシブルの度合いに差があるのは、ごく自然なことであるのは、試験者によって判断の違いがあるという事と同じ項目で適合でも実装方法がサイトによって違う事が理由になるのでしょうか? 同じ達成等級AAに準拠しているサイトでアクセシブルの度合いに差があっても問題ないという事なのですね。 また、等級AAに準拠しているかどうかは目安でしかないとの事なのですが、目安という言葉がどうしても腑に落ちないのです。 目安というのはあいまいさを含んでおり、おおよその基準という意味になると思うのですが、 そうすると、あんなに難解な文章を何度も読み返し、結構厳しく細かい所まで規定がある中でJIS X 8341-3:2010に沿って、隅々まで チェックした結果が目安にしかならないと思うととても残念なのですが…私が硬く考え過ぎなのでしょうか?もっとアバウトな感じでいいのでしょうか? JISの試験を行うという事は始まったばかりなので、同じ等級AAで他のサイトとアクセシビリティの高低差があったとしても、まずは試験を行い不適合の個所を修正してアクセシブルにしていくサイトを増やすという時期という事なのでしょうか?

よりアクセシブルな方が良く実装方法は1つでも多く実装している方がアクセシブルなので、私は出来る限り実装している方が良いと考えます。けれど実際試験する際、2つ実装出来ていれば7.2.4.5は適合となるのでそれ以上実装する必要がないという事になると思うのですが、これが腑に落ちないんです。どう解釈すればいいのでしょうか?

もちろん、より多くの達成基準を満たしていたほうがよりアクセシブルであり、そのほうがベターです。しかし、こと試験に関して(AAに準拠しているか否かという二者択一という場面において)は、お書きになっているように、条件を満たしているかどうかと厳格に照らし合わせての判断になりますから、「それ以上実装する必要がない」ということになります。ただし、AAに準拠すること「だけ」を目的とした施策が、真にそのサイトのユーザーの利便に資するかどうかは、別のお話になるでしょう。

わかりやすい説明ありがとうございます。理解しました。

実際試験を行う際、試験者に条件や資格は必要ないのでアクセシビリティの知識が乏しくても試験者になれるといえばなれるので、試験者によって適合か不適合かの判断が異なってくるのではないかと危惧してます。この結果、またしてもアクセシビリティの高低さが出てしまうと考えます。

同じ達成等級に準拠したサイトが、すべて同じレベルのアクセシビリティを提供しているとは限りません。繰り返しになりますが、AにしろAAにしろ、一定の等級をに準拠しているかどうかは、あくまでもひとつの基準、目安でしかありません。その前提に対する解釈の違いが、みるくさんの上記の懸念に繋がっているのかなと思います。

同じ達成等級に準拠したサイトが、すべて同じレベルのアクセシビリティを提供しているとは限らないという事ですが、 すべてではないにしてもほぼ同じレベルのアクセシビリティを提供しているという事でないと試験や達成等級が意味をなさなくなってくると思うのですが、いかがでしょうか? 飛躍しすぎかもしれませんが、何が真の意味で基準になるのかわからない感じになりそうです。

最低条件を定めるかネット上で試験を行い90点以上取った者しか試験者になれない等 試験者に何らかの条件や資格を定めた方が良いと考えてます。(この件、自分の首を絞めてますが)

試験を実施する者に何らかの条件、制約を設けるべきかというのは、JIS X 8341-3がつくられた時からある悩ましいテーマであり、今日においても議論の余地があると認識しています(第三者認証機関を設けるべきか云々)。個人的な意見としては、短期的には設けるべきではない、と考えています。理由は単純で、そのようなアクションが中?長期的には好ましくとも、短期的には日本のWebアクセシビリティ推進に対し「足を引っ張る」懸念のほうが大きいから、です。取組み自体がまだまだ十分ではない現状、たとえ不完全であってもまずは取り組んでいただく(積極的に試験をし、またその結果を公開していただき、試験の制度なり試験結果に不備・不満があればそれはそれとして公にしていただく)ことが必要な時期、ステージであると思っています。

よくわかりました。ご返答いただきありがとうございました。

追記:「Re:Re:Re: 公的機関Web担当者のためのアクセシビリティセミナーin大阪 ~JIS X 8341-3:2010 対応のすすめかた~に参加してきました。 | 覚え書き | @kazuhito」でまたご回答いただき、やっと理解できました。個人的なのに何度も対応していただいた@kazuhito さんには心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。