WCAG勉強会@関西に参加してきました。
- 2009/08/05 12:48 JST
7月19日日曜日に行われたWCAG勉強会@関西に参加してきました。
まずは、主催者の@motchieさんからWCAG2.0の土台となる4つの原則
- 知覚可能 - 情報およびユーザインタフェースの構成要素は、ユーザが知覚できる方法でユーザに提示可能でなければならない。
- 操作可能 - ユーザインタフェースの構成要素およびナビゲーションは操作可能でなければならない。
- 理解可能 - 情報およびユーザインタフェースの操作は理解可能でなければならない。
- ロバスト性 - コンテンツは、支援技術を含む様々なユーザエージェントが確実に解釈できるように十分に堅牢でなければならない。
等の説明がスライドを用いて行われ、続いてWCAG勉強会@関西の目的についての説明がありました。
WCAG勉強会@関西の目的についてですが、JIS X 8341-3が今年秋に改定予定であり、改定版は、WCAG2.0が基本になっているのですが、そのWCAG2.0 Understandingが228ページ、Techniquesがおよそ400ページあり、common failures(よくある失敗例)もあり膨大な量のドキュメントを読んで理解しなければならないので、この勉強会参加者で協力し合いながら読んで理解していこうという事でした。
持田さんが、WCAG2.0日本語版のドキュメントを印刷したものを持ってこられていたのですが、実際にその紙の量を見て「すごい量だ。こんなにもあったのか!」という事を実感しました。
その後、2つのグループに分かれ、WCAG2.0についての疑問点を出し合うという事をしました。
- 疑問点を出す
- 人の意見を聞く
- 人の意見を批判しない
というルールの元、グループディスカッションが始まり皆さん疑問に思っている事を付箋に書いて意見を出し合いました。
アクセシビリティについてグループで話し合うというのは、初めての経験で「私と同じ事を思ってらっしゃるかたがいるんだ」と思うと共に、「こういう意見もあるんだ」と違った視点の意見を聞く事も出来、非常に勉強になりました。
この写真は、私のグループで出た疑問を代表者のかたが発表されているところです。
グループで出し合った疑問をグループの代表者が前に出て発表し、すべての疑問を世話役のarataさんが皆さんの意見を聞きつつカテゴリ分けされ、この勉強会の今後の課題として話をまとめられました。
この勉強会に参加し、皆さんの意見やお話を聞けた事で「私のアクセシビリティについての考えが凝り固まったものになっていた」という事に気づきました。この気づきにより今一度「アクセシビリティとは?」について考え直すことが出来ました。
第二回の勉強会は、8月末に行われる予定です。