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オペレーターナビEX 体験記

  • 2009年October 8日(Thu) 20:10 JST

10月7日にオペレートナビEX Ver 2.1サポーター版を体験しました。

サポーター版とは、オペレートナビの説明によると支援者が実際の利用者を支援する為にオペレートナビを体験し、操作やカスタマイズを勉強するものという事です。
実際に利用するには、オペレーターナビ用スイッチコネクタ(テクノツール製)や利用者に適したスイッチが必要になります。

オペレーターナビを起動すると「オペレーターナビを起動しました」と音声で読上げられます。

キャプチャー画像:オペナビ起動時

まずは、スイッチの変わりにキーボードのF11を使用してワードパッドで自分の名前を入力してみました。
キーボードの設定は、1スイッチ50音入力です。
オンスクリーンキーボード(画面上にキーボード)が表示され、F11を押すとオンスクリーンキーボードの1列目の背景色が黄色で表示され(背景色は好みの色に変更できます)、それが自動的に右へ移動していきます。

キャプチャー画像:オンスクリーンキーボード右へ自動スキャン
入力したい文字がある列に背景色の黄色が来た時にF11を押すと今度は背景色の黄色が下に移動するので入力したい文字のセルに背景色の黄色がきたらF11を押します。すると、ビープ音が鳴り選んだ文字を読上げてくれます。これでやっと1文字入力する事が出来ました。

キャプチャー画像:オンスクリーンボード下へ自動スキャン
自分の名前6文字打つのに5分もかかりました。
オペレーターナビでオンスクリーンキーボードを使って文字入力する方法は、本で読んで知っていたのですが1文字入力する事が、こんなにも難しいとは思いもしませんでした。やはり活字で読むのと実際に操作するのとでは雲泥の差があるという事を改めて実感しました。

次は、Internet ExplorerでこのサイトWhite Stageを表示してみました。
お気に入りからこのサイトを選ぶのに何回もオンスクリーンキーボードにある下矢印を選んでF11を押す事を繰り返したのですが、結局違うページを表示してしまいました。お気に入りには多くのサイトを登録しているので選ぶのが大変だと思い、アドレスを入力して表示する方法に変えました。
ここからは、オペレーターナビのユーザー設定を変更してテンキーを使ってオンスクリーンキーボードを操作しました。
変更方法は、セットファイル作成から上部にあるオペナビのユーザー設定でインターフェイスセットをテンキー操作に変更します。
テンキーでの操作は、オンスクリーンキーボードで上下左右の移動をさせるのにどのキーを押せば良いのかはっきりわからず選択したいセルにたどり着くまで少し時間がかかってしまいましが、 なんとかURLを入力して無事このサイトを表示する事が出来ました。オンスクリーンキーボードにあるTabを選択してリンク移動をし、まずはリンクページを表示し、次に検索オプションを表示して「アクセシビリティ」のキーワードでサイト内検索をしてみました。
時間はかかりましたが、無事検索結果を表示する事が出来、検索結果から「PC-Talkerの操作方法覚書」の記事を選んで表示する事が出来ました。

Internet Explorerでこのサイトを表示して気づいた事は、Tab移動の際にこのサイトで使用しているテーマWAIproCSSでは、フォーカス(選択可能領域)している箇所の背景色が変化するのでどこを選んでいるのかがわかりやすいという事です。
フォーカスしている箇所が視覚的に確認出来るようにしないと閲覧したいページのリンク部分に移動していてもわからないので、フォーカスしている箇所が視覚的に確認出来るようにする必要性を実感しました。
あと、ページの先頭やページ末への移動は、オンスクリーンキーボードに選択肢があるので、その移動は不自由さを感じませんでした。

オペレーターナビのAP起動(アプリケーション起動)キーボードにはその他にも、計算機、ゲームのソリティア、メール、ウィンドウズメディアプレイヤーなどがあるので、ウィンドウズメディアプレイヤーでお気に入りの曲を聴いてみる事にしました。
AP起動キーボードの中からウィンドウズメディアプレイヤーを選ぶとウィンドウズメディアプレイヤーが起動するので、メディアライブラリーでお気に入りの曲を選び再生してみました。
音量が大きかったので、オンスクリーンキーボードで音量を下げるを選択し適度な音量で1曲聴く事が出来ました。
自分で操作して聴きたい音楽を聴けた時、充実感と嬉しさで心が一杯になりました。

スクリーンリーダーを初めて体験した時と同じように「こんなふうに情報を得たり、コミュニケーションを取ったり、音楽やゲームを楽しんだり出来るソフトがあるのか!」と驚き、「このソフトを知らなかったら出来ないと思っていた事が可能になる」という喜び、「操作方法を覚えるのも結構時間がかかるし、スイッチ1つで操作できるけど文字を1つ打つのにすごく時間がかかり、利き手で操作しているのに操作している腕と指が普段キーボードを打つ時より疲れる」という大変さを実感しました。

Webアクセシビリティを勉強する中で支援技術の事をもっと知らなければならない、出来れば実際に触ってみたいという気持ちが生まれ、障害者IT支援センターのかたに相談したところ今回のようなオペレートナビ体験の機会をつくっていただきました。
私に、オペレートナビ体験の機会を与えてくださった障害者IT支援センターのかたには、心より御礼申し上げます。

オペレートナビを体験した後、私が体験した感想を障害者IT支援センターのかたに伝えたところ「オペレートナビを実際利用されているかたは、わずかにうごく筋肉がある箇所(おでこやほっぺたやあご)で操作されているから、指で操作するよりもっと大変なんですよ」とおっしゃってました。
その言葉を聞き、「実際にオペレートナビを操作して情報を得たり音楽を楽しんだりされているかたは、私が想像する以上に大変なんだろうな」と思いました。

今回、このような貴重な経験をさせていただけた事を嬉しく思うと共に、この経験を生かしてWebアクセシビリティに取り組めるよう頑張りたいと思いました。