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スクリーンリーダーNVDAに期待してます。

  • 2009/03/14 12:07 JST

様々な連携から生まれる夢の実現で書いたように、音声読上げソフトを利用している友人が
「今はまだホームページリーダーを使用していてInternet Explorer6にしている。いずれネットリーダーを使用する事になるだろうけれど、ネットリーダーを購入する余裕がない。出来ればスクリーンリーダーですべて読めるようになってくれると一番嬉しい」と言ってました。

スクリーンリーダーNVDAは、友人の希望を叶えてくれるのではないかと思ってます。

実際に、NVDAを体験すべく自分のパソコンにNVDAを入れてみました。

NVDAのインストールと設定をするにあたり、視覚障碍者向け::スクリーンリーダー「NVDA」::まほろばを参考にさせていただき
早速作業開始。

まず、NVDA日本語版の入手とインストール手順でNVDA日本語版インストールパッケージ をダウンロードし、インストールします。
現時点では、日本語を読ませることのできる音声エンジンが含まれていません。

日本語を読ませるようにしなければ使えないので、上記で紹介されているMicrosoft SAPI 4.0a runtime binariesのページに飛んでみたのですが、リンク切れしており、どうしようかと思っていたところ
以前、Microsoft Windowsアクセシビリティ講演会に行った時、Microsoft Office 2003には、音声エンジンが付属していると聞いたのを思い出し、以下の手順で日本語で読上げられるようにしました。
(そのセミナーで得た情報ですが、富士通のXPにも音声エンジンが入っているという事でした。
尚、音声エンジンをお持ちの方はこの作業は不要です)

Wordを立ち上げ、ツールの中の音声をクリックします。

NVDAを立ち上げ時に出でくる画面の画像

NVDAをインストール後、NVDAを立ち上げると上のような画面が出てくるので、OKを押します。

NVDAのアイコンを右クリックし、設定 - 出力先をクリックし出力先のところで音声エンジンを選択します。
(出力先の左にある下向き三角印の所をクリックすると選べます)
私の場合は、「sapi5,Microsoft Speech API version 5 (sapi.SPVoice)」を選択しました。
選択したら、OKを押します。
また、「display,読上げ内容をNVDA Display Synthウインドウに表示」を選ぶと
小窓に読上げている内容が表示されるようになっています。

また、NVDAのアイコンを右クリックし、設定 ― 音声をクリックして任意の音声を選択してOKを押します。
私の場合は、「LH Naoko」を選択しました。ここで、音声読上げの速さなどの設定が出来ます。
余談ですが、Naokoの読上げを聞いていると、なんだか関西弁に感じるのは 私だけでしょうか(笑)

NVDAの使い方は、
NVDA の使い方3(ウェブブラウザ)
「辻ちゃん・ウエちゃんのアクセシビリティPodcast」第25回
を参考にさせていただきました。

スクリーンリーダー初心者レベルの私がNVDAを使用した感想は、インストールから操作するまでに
3回ほど説明を読み直さないと使えるところまでたどり着けず、操作に慣れるまでにどうしても時間がかかってしまうので、もう少し簡単に音声を読上げるところまでたどり着けたらいいなのにぁと思いました。私がバカなだけかもしれませんが(汗)

最後に、マイフレンドのジローさんがオープンソースカンファレンス2009 Tokyoオープンソースのスクリーン・リーダー「NVDA」のセミナーを受講され、NVDA日本語版の現状や背景についてブログで説明されていました。
この記事の中での以下のような一説があります。

NVDAで改良が必要な点

  • 音声合成エンジンが同梱されていないため、他のスクリーンリーダーの音声エンジンを利用する必要がある。
    日本語では、無料の音声エンジンが無いので、利用者に経済的負担がかかる。
  • 他のスクリーンリーダー(操作実例では、Jaws)と比較して、漢字の変換時に変換の内容をサポートする機能が無い。
    読むことは出来るが書くことは出来ない状態である。

書くことが出来ない状態では、音声読上げソフト利用者のかたがNVDAのみ使用というのは、まだ先になるのではないかと思います。
けれど、NVDA日本語化プロジェクトのメンバーのかたがたは、プロフェッショナルなかたたちばかりなので
今後の開発で様々な事が改善され、誰もが使いやすいものになるのではないかと期待しております。