聴覚障害者・盲ろう者のかたの生の声を聞きに行ってきました。

視覚障害者のかたの生の声は聞ける機会があるのですが、 聴覚障害者のかたがネットで情報を得る時に困っている事や改善してほしい事などを聞く機会が1度しかなかったので、 聴覚障害者のかたが働かれている施設にお伺いして直接色々な事を聞いてきました。

耳から情報を得られないかた(聴覚障害者)

スマホの方が直感的に使えるという事とコミュニケーションなどに使えるアプリがあるという事からパソコンから情報を得るよりスマホから情報を得る方が使いやすいそうです。
また、聴覚障害者のかたがネットで情報を得る上で改善して欲しいと思われている事は以下の通りです。

耳と目から情報を得れないかた(盲ろう者)

盲ろう者のかたは、スマホからの情報が得られない事にお困りです。
腕に付けて使う点字情報を振動で伝えるデバイスが開発されたので 使ってみられたのですが、まだ日常使い出来るレベルではなかったので、使えるものになるよう技術の進化に期待しているとの事でした。

新しいデバイスが開発されても情報が正確に点字に変換されなければ情報を得れないので、Web制作側のかたはアクセシブルなサイトを構築して欲しいとの事です。

ヘルプマークを知ってますか?

訪問時、聴覚障害者のかたがヘルプマークを使われているのを目にしました。 ヘルプマークとは、援助などを必要としていることが外見からはわからないかたが、周りのかたに援助が必要であるという事を伝える手段の1つであり、 援助を受けやすくなるように作成されたものです。
写真
ヘルプマークのストラップ

ヘルプマークは、障害者だけでなく妊娠初期の方なども対象になってます。赤い背景色に白色で十字とハートマークがついているタグ方ストラップを付けているかたが困られていたら「何か手伝いましをょうか」と声をかけるようにしましょう。

聴覚障害者・盲ろう者のかたに直接お話を伺った感想

聴覚障害者のかたが日常使われている手話は、ろう学校で学ばれているものだと思ってました。しかし、ろう学校では手話を教えるのは禁止されていて最近になってようやく教えてもいいんじゃないかという方向になってきたと聞き信じられないほど驚きました。ろう学校では手話を使わず唇を読んで相手の話している事を理解するように言われるそうですが、それをできる人は少なくほとんどの人が日常手話で会話されるそうです。

学校で教えてもらえないのにどうやって手話を習得されるのかというと、手話を知っている先生に教えてもらったり友達同士で教えあったりして身に着けられるそうです。必要な言語なのに教えるのが禁止されていたなんて…と言葉を失いました。こういったこともまた法律化されなければ改善されないという現状を嘆いてらっしゃいました。

後、ろう学校で手話を教えてないなら国語はどんな感じで教えられているかをお聞きしたところ、普通学校と同じように教えられているとの事でした。であれば、なぜ聴覚障害者が文章の読み書きが苦手なのか疑問に思いお聞きしたところ、日常使っている言語じゃないから覚えられる人が少ないそうです。例えると、英語を学ぶ時に学校で教えられても日常的に使ってないとなかなか頭に入らないという感じです。

聴覚障害者で大学まで出られているかたは、国語が頭に入らない状態を乗り越えた方達だそうで、文章を理解できるかたはネットで情報を得たりフォームを使ったお問い合わせもほとんど問題なく出来るそうですが、文章を理解し辛いかたのお問い合わせ時の対応は、やはりFAXが良いとの事でした。

今回初めて知る事が多く大変勉強になったと思うと共に、「やはり生の声は聞き続けていかなきゃいけない」と改めて思いました。 そして、今回教えていただいた貴重なご意見は自分が作成するものにちゃんと反映していけるよう努めなければいけないと強く思いました。

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